ぬるま湯の生活

ぬるま湯の生活   
       女のひとり言 山陰中央新聞掲載(2002年2月)

 この冬一番の寒波到来。
みるみる二十センチの積雪となり、久しぶりの雪かきに心地よい汗と疲れ。
冬はやっぱりこうでなくっちゃ、と楽観していた私は、
夕食準備をしながらあせった。


お湯が出ない!水は出るのだが給湯器の故障なのか、お湯が出ないのだ。
楽しみにしていたお風呂のお湯も。


 市のガス局へ電話すると、今日は同じような苦情が殺到し、
修理は明日になるとこと。

スポーツで汗いっぱいかいて帰ってきた高校生の娘は大騒ぎ。
「うっそー!やだー!髪洗えないなんて、あした学校行けない。
なんとかしてよー。」
かなりわがままである。

温泉好きの中学生の息子は、「こんな時は、松江温泉行こう!」そんな暢気なこと言っている場合じゃない。
外は吹雪、道路はアイスバーンなのだ。

マイペースの末っ子は
「ま、いいんじゃない。死にゃーせん。」それ、お父さんの口癖なんけどなぁ。


 文明の利器にどっぷりつかっている私たち親子のなんと弱いこと。
蛇口ひねればお湯が出る。
当たり前のように…。

今回は、お湯が出ないだけで水、電気、ガスのライフラインは
しっかり確保されているのだから、
別に騒ぐほどのことではないのに。


 この夜、お風呂タイムのなかった我が家では、
非常時の心構えについて話し合うという貴重な時間を
もつことができた。

いつ、どんなことが起こるのかわからない世の中、
しかも資源は無限ではない。

日々節約を心がけ、すべてに有難うっていう気持ちで生活したいねと、
子どもたちには言い聞かせたものの、
ぬるま湯の生活を送っていては難しい。

これは親が実行してみせて初めて伝わるもののようだ。

       (母子草)
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by poem89 | 2009-08-05 23:06 | 母子草

夢にむかってバク進するバクの日記
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